真理の見つけ方

Oshoは語ります。

<真理>はヴェールをかぶらない
隠されてはいない
<真理>はつねにあなたがたの
目の前にある

あなたが見すごすとしたら
それは<真理>のせいではない
それは あなたがたが
目を閉じているからだ

ヴェールは<真理>の顔を
おおっているのではなく
あなたがたのほうがかぶっている

しかもそのヴェールは
一枚だけではない
多くのヴェール
無数のヴェール

だれもが自分でヴェールを
取らなければならない
<真理>は何度も何度も
あなたがた一人一人によって
発見し直さなければならない

それはけっして共有財産になりえない
集合真理には絶対なりえない
それは固有のものとしてとどまる

だが あなたがたの眼は
なぜ閉じているのだろう?

その眼にその閉じた眼の中に
あなたがたは相当な投資をしたに違いない
確かにその通りだ

このことを理解しておかなければならない
だって眼を開ければいいだけのことだったら
どうしてそうしないのかね?
いったい誰が足を引っ張っている?
誰が眼を開けるのを妨げている?

<真理>は裸だ
まったくの素っ裸
それが<真理>の本性だ

それを<神>と呼ぶこともできる
そしてそれは あなたがたの目の前に在る
今までずっとそうだった

どうして眼を開けないのかね?
ずいぶん投資しているようだ。。。

虚構の世界に住めば住むほど
あなたがたはその虚構が
打ちくだかれるのを恐れる
それがあなたがたが投じた
資産になっているのだから

たとえば あなたがたは
自分を誰かだと信じている

誰もかれもが
自分はもっと特別な人間だと信じ込む

ところがあなたがたは
それは真実ではない
真実ではありえないことを知っている

どこか深いところで
あなたがたはちょっと特別な人間など
誰一人いないという事実に気づいている
誰もだれでもないのだと。。。

その誰か特別な存在であること
つまりエゴは ニセの核心
虚構にすぎない

あなたがたはそんなものなど
そこにはないと知りながら
なおかつそれにしがみつく

またまたあなたがたは
見込みがないのに希望しているフリをして
見せかけをつづけ
偽の核心を支えようと賢明だ

金、威信、権力、知識、禁欲苦行で
それを支えようというわけだ

あなたがたは
自分がちょっと特別な人間であることを
証明しようと試みつづける

自分が全世界の中心であることを
証明しつづける

それでいて
どこかでこれは真実ではないと
よくわかっている

あなたがどうして
世界の中心でありえよう?
世界は あなたが
まだ存在していなかった時に
すでに在ったし
あなたがいなくなっても
在りつづける

あなたがたはまさに一つの波だ
波は来て また去っていく
ただ大海だけが実在する

あなたがたには どんなものであれ
中心ではない

中心は<全体>に属するものだから
あなたがたに有りようがない
部分が中心をもつことはできない

真実を知ることを
どうやって避けられるかね?

あなたがたにも
自分が<全体>の一部にすぎないことに
突然気づく瞬間がよくある

おおいなる<全体>の内の一つの波。。。
が、あなたがたはこの覚醒を引き延ばし続け
この事実を認識することを延期しつづける

そしてフリをして見せかけをつづける
このフリ この見せかけが障害なのだ

  「あなたが死ぬまでは」
   幻滅の門をくぐって

真理はどこかに隠されていると思って探し求めていたつもりが、実は隠されていなかったのです。

「真理はヴェールをかぶらない」というのは、ひとつの大きな啓示でした。
ヴェールをかぶっているのは自分の方だったのです。

だったらヴェールを落とせばいいじゃないか、というけれども、そうは簡単ではない。
なぜなら、そのヴェールに大きな投資をしてきているから。

そのヴェールとはエゴのこと。

そのエゴを特別に見せかけること、フリやみせかけをすることに大きな投資をしてきているのです。

そして、フリや見せかけを落とすことは痛みを伴います。苦しみが伴います。

しかし、その苦しみは通り抜けなければならず、それを避けて通ることはできず、それを避けることは自分の成長を避けることになってしまいます。

リアルなもの(真実)は、それらのフリや見せかけをやめて、幻滅の苦しみを通り抜けてこそ生まれてくるのです。

そのためには、ものごとをあるがままに見ること、自分の幻想を幻想と見ること。

それは支払わなければならない代償なのです。

Oshoは語ります。

真実を直接的に知ることはできない
あなたがたはまず 何が真実でないかを
知らなければならない
なぜなら それがあなたがたの
今いるところだからだ

旅立ちは 自分が今いるところからしかできない
自分の見せかけをさがし よく見てみなさい
そしてそれらを落とすことだ

それが 正直で誠実な
ほんものの人間の在るべき在りざまだ
自分自身に真実であることこそ
どんなに高い代償であろうと
支払いなさい
それは支払わなければならないものだ

あなたが支払わなければならない代償とは何でしょう?