私によれば
両親の役割は子供の成長を
助けることではない
子供はあなたがいなくても成長する
あなたの役割は
すでに成長しようとしているものを支え、
育み、助けることだ
進む方向や理想を与えてはならない
何が正しく、何が間違っているかを
教えてはならない
子供が自分の体験に基づいて
それらを発見してゆくにまかせなさい
ここで語られている Oshoの子供の教育についてのヴィジョンは、一般的な子供の教育とは全く異なっています。
普通子供の教育では、子供は無知であり、何も知らないから、躾け、教える必要があり、子供の成長を助けることが教育だということを前提にしているように思われます。
それに対してこのOshoの考えは、全くの自由放任主義のように思われます。
Oshoのサニヤシンの子供達が通っていたコ・スワンというスクールがイギリスにありました。
コ・スワンはOshoの子供の教育についてのヴィジョンを実践するスクールでした。
日本の和尚アートユニティでオーラソーマを教えていたヌラと、「ハートからのカウンセリング」を教えているラハシャの子供であるビンドゥもそのスクールに通っていました。
コ・スワンでは子供が自分で興味を持つまでは、何も教えないのだそうです。
子供が興味を持ったことを学ぶことをサポートしていくようにするのだそうです。ラハシャが語ってくれたことで印象的な話があります。
ビンドゥがコ・スワンに通っていたとき、小学生の高学年になっても読み書きができなかったのだそうです。
ラハシャは医学博士で学校の勉強はよくできた人なので、そんな年ごろになっても読み書きができないというのは信じられないことで、ずいぶん心配したのだそうです。
「でもあるときビンドゥが読み書きに興味を持ち出すと、あっというまに数ヶ月でマスターしてしまって、同学年の人たちを追い越してしまったんだよ」ってほんとうに驚いたという面持ちで語ってくれました。
子供が興味を持って学ぶというのはそれだけのパワーがあるのですね。
でも、子供が興味を持って学ぶようになるまで待つ、なんていうことはなかなかできることではないでしょう。親としてはつい、口を出してしまうでしょうから。
いやいや興味のないことを教えられれば、学校の勉強が嫌いになるのは当然のことだし、子供が自分で学ぶという可能性を奪っているようなものです。
試験のためだけに勉強をしていたのなら、大学に入って受験がなくなれば人生の目標を失ってしまうのは当然です。
このOshoの言葉は、子供の教育のありかたを考えさせられます。