Oshoは同じことを、手を変え、品を変え、語ってくれています。
1を知れば10を知る人もいますが、100を語っても、わからない人もいます。
あるいは、人によって響く言葉が違っていたりもします。
そんな私たちに、倦むことなく、
忍耐強く、語り続けてくれていることに、
ただただ感謝を感じます。
Oshoの言葉。
<目撃すること>
仏陀のたった一つの資質を
覚えておかなければならない。
彼はただ一つの資質でできている
それは「目撃すること」だ。
この目撃するという小さな言葉が、
スピリチュアリティの
すべてを含んでいる。
自分が肉体ではないことを
目撃しなさい。
自分はマインドではない
ということを目撃しなさい。
自分は唯一目撃者である
ということを目撃しなさい。
目撃が深まるにつれて、
あなたは神聖なるものに酔い始める。
それがエクスタシーと呼ばれるものだ。
Osho
これまでに、
気づきに気づくということ、
自分が意識であるということを意識すること。
純粋な意識である、ということ
についてのOshoの言葉を紹介してきていますが、
今回は目撃することについてです。
“witness”という言葉は、証人という意味もあります。
裁判などで証人となることを意味します。
目撃者、証人、参考人、立会人というふうな訳語があります。
つまり、当事者ではなく、第三者として、
その目撃者として、証人となるわけです。
法廷でなどで証言(証明)する。
あるいは、検査などに立ち会うこと。
そういういろんなニュアンスを含んだ言葉が、ウィトネスという言葉です。
アウェアネス、コンシャスネス、ウィトネス
気づき、意識、目撃する。
それは瞑想の中で、自分の内側で感じる感覚のようなものだったりします。
言葉にはならない感覚かも知れませんが
その言葉にならない感覚を
Oshoはさまざまな言葉で指し示してくれています。
言葉にならない感覚は人それぞれなので、
その人に響く言葉も人それぞれです。
禅には、
「直指人心 見性成仏」
という言葉があります。
直指とは、文字や言葉によらず、
直接指し示すことを意味します。
人心とは、自分の心の奥底に存在する、
本心・本性・仏心・仏性のことです。
Oshoが最後に残した言葉
Remember you are the Buddha
あなたはブッダであることを覚えておきなさい
というときの、ブッダのことです。
それは言葉では表すことができないものです。
見性というのは、本来自分はブッダであるという本性を悟ることを意味します。
成仏というのは、ブッダ(仏)と成ることを言います。
つまり、
「直指人心 見性成仏」とは、
言葉によらずに、自分がブッダだということを直接悟ることを意味します。
禅では、
「不立文字」「教外別伝」
というふうに言いますが、
要するに、それは言葉では表すことができないものです。
だから、禅では「只管打坐」「ただ、坐れ」ということになってしまいます。
そうすれば、その体験から得ることができる、と。
現代人はなかなかそういうこともできないので、
Oshoはそのことを現代人にもわかるように、
やさしく、いろんな言葉を使って語ってくれています。
それが、「目撃すること」です。
では、自分が目撃しているかどうかは
どうやったらわかるのでしょうか?
そのヒントもOshoは語ってくれています。
> 目撃が深まるにつれて、
> あなたは神聖なるものに酔い始める。
> それがエクスタシーと呼ばれるものだ。
目撃していて、エクスタシーを感じるようになったら
あなたの目撃が深まっていることの証拠になります。
ちなみに、
エクスタシーとは、デジタル大辞泉によると、
1: 快感が最高潮に達して無我夢中の状態になること。恍惚 こうこつ 。 忘我。
2: 宗教的儀礼などの際に体験される神秘的な心境
ということです。
「目撃すること」だけでそうなるんだったら、やってみたいと思いませんか?
WITNESSING
Just one quality of the Buddha has to be remembered.
He consists only of one quality, witnessing.
This small word witnessing contains the whole of spirituality.
Witness that you are not the body.
Witness that you are not the mind.
Witness that you are only a witness.
As the witnessing deepens,
you start becoming drunk with the divine.
That is what is called ecstasy.
Osho
今日はここまでにします。
えたに