Oshoほど多くのことを語ったマスターは珍しいでしょう。
彼の語った言葉は世界で600冊以上の書籍となっています。
しかし、彼が伝えているものは、言葉の中よりも、むしろ言葉と言葉のギャップにあるというふうに語っているのを聞いたことがあります。
つまり、言葉よりも沈黙を伝えているというのです。
そしてOshoによると、その沈黙の中にいると、言葉を発する前に、その思考の波をとらえることもできる、というのです。
「それはいたって単純だ」というのですから、そういうことはOshoにとっては朝飯前だったのでしょう。
しかし、「その思考に注意を向けるべきではなく、思考が出てくるその源を見よ」というのですから、マスターの教えは深いです。
ジョティは語ります。
「 朝の講話ではOshoのすぐそばに座り、自分のカセットレコーダーで講話を録音しています。
私は延長コードについてさえ知りません。
いつものようにカセットレコーダーの小型マイクをOshoの前に置かれているマイクに巻き付けて座りました。
今日は何か素晴らしいことが起こっていました。
Oshoが話し始めるのと同時に、Oshoがこれから何を言おうとしているのか一語一語わかってしまうと感じたのです。
後でこの経験をOshoに話しました。
Oshoは
「それはマスターとのシンクロニシティーというものだ。
発せられる前のことばは思考の形をしていて、波紋のように意識に浮かび上がってくる。
聞き手が沈黙のなかにいると、ことばが発せられる前にその思考をキャッチすることができる。
それはいたって単純だ」と言いました。
それからOshoは、思考に注意を向けるべきではなく、思考が出てくるその源を見るようにと付け加えました。
Oshoがその過程全体を非常にわかりやすく話してくれたので、Oshoのことばを聞きながら、はっきりとその源をかいま見ることができました。」
今日はここまでにします。
えたに