目覚めなければ、世界が危うい

今回のビデオは、Oshoのライフワークについてです。

Oshoがなぜ朝晩に講話を語り、9000時間以上にわたるデジタルオーディオの講話録、3500時間ものビデオ、650冊以上もの書籍となる話をし続けてきたのか?

私が思うに、それは人を目覚めさせるという、その一点のことにつきると思います。

それは仏陀が悟りを得たとき、その目覚めについて人に話すべきかどうかを迷ったあげく、その教えを説くことを決心したのも、目覚めない限り人々は幻想と苦の中に生きることになるので、その幻想から目覚めるための方法と道理を説きました。

Oshoはそのことを、現代に生きる人間にあった形で説きました。

仏陀のシンプルな生活の時代にはヴィパサナ瞑想だけでよかったけれども、複雑化した文明に生き、様々なストレスや抑圧を抱えている現代人のためにダイナミック瞑想という技法を編み出して紹介したのも、仏陀やキリストやボーディダルマの時代と同じ教えとやり方では、現代人の複雑化したマインドにとっては目覚めることが難しくなっているからです。

今回のビデオはインタビューです。

質問はこうです。

あなたは世界を目覚めさせるジョークを言っています。
 世界はいつ眠りについたのでしょうか?
 そして目覚めつつあるのでしょうか?

Oshoは語ります。

世界はこれまでずっと眠ったままで、
人類の全歴史の中で、
これまで目覚めたものは10本の指にも満たない。
ある意味それは自然なことで、
人間は眠りの状態、
無意識な状態の動物から進化してきているからだ、
と。

Oshoによると、眠りから目覚めるには、とても勇気が必要だといいます。
なぜなら人々は眠りに多くの投資をしているからです。
その眠りから目覚めることは多くの苦痛さえ伴う、と。

このOshoの話を聞くと、だからこそ、その深く眠りこけた人々を起こそうとしたがために、Oshoはこれほど多くの批判を受け、アメリカという国家に追放され、毒殺されそうにもなったということがわかります。

しかし、人々が眠りから覚めない限り、この地球の環境を破壊し、飢餓が存在し、戦争を起こしているこの現状から抜け出すことはできません。

このインタビューは1985年になされていますが、この時期Oshoは目覚めた人が100人いなければ世界は危うい、ということについても語っていた時期です。

どうして目覚めた人が必要なのかはこのビデオでも語っています。

このときのOshoを見ていると、そのための時間も残されていない、という危機感が伝わってきます。

このOshoが語っていた時代から,早くも30年の年月がたってしまっています。

第三次世界大戦の危機は以前ほどには言われなくなりましたが、今も世界の対立は世界各地であり、多くの紛争が起こっていますし、環境破壊はますます進み、世界の飢餓も改善されていません。

世界の現状はますます悪化の一途をたどっているようにも思えます。

現代の科学は、人々が目覚めさえすれば、それらの問題は一瞬のうちに解決するだけのテクノロジーを発達させてきています。

それらを平和のために使うことができず、世界に紛争を巻き起こしているのは、ひとえにただ一つのことが原因です。

だからこそ、Oshoはこのことをライフワークとして語りかけていたのでしょう。

Oshoの真剣なまなざしをご覧ください。

日本語の字幕付きです。字幕が表示されない時には、画面の右下の「字幕」表示のためのアイコンをクリックして日本語表示を選択してください。

今日はここまでとします。

えたに