サニヤスはそんなに安っぽくはない

Oshoの活動にはいくつかのフェーズ(段階)があります。

この動画は、その最後のフェーズについて宣言したものになります。

Oshoは
1931年12月11日、インドのマディア・プラデッシュ州クチワダに生まれ、1953年3月21日、21歳にして究極の覚醒を得ます。

その悟りを得るまでは、彼自身の探求の時期でした。(第1期)

悟りを得た後、
ジェバルプール大学で哲学の教授を務めながら、インド全国を旅し、遊説を行いました。
彼は、何千、時には何万ものインドの人々を前に、精神的な探求についての講和を行い、瞑想キャンプなどを行いました。

多くの人々に向けて、彼が得た叡智を語り始めたのです。
仏陀が悟りを開いた後、最初に説法を始めた初転法輪の時期とも言えるでしょう。(第2期)

その後、9年間勤めた大学教授の職を辞し、1994年、しばらく滞在していたボンベイからデカン高原にあるプネのアシュラムに移動し、1981年まで滞在しました。

この間、1994年前後から彼のメッセージに耳を傾ける用意のできた人々にサニヤスを授けることを始めました。彼の弟子はサニヤシンと呼ばれ、オレンジの服を着て、Oshoの写真の入ったロケットのついたマラを首にかけ、瞑想するようになります。
Oshoはその間、朝晩プネのアシュラムで講和をし、ダルシャン(弟子たちをはじめとする訪問者との面会)を始め、西洋からも多くの人々がOshoに会うために訪れることになりました。

これは第一次のプネのアシュラムでの活動の時期でです。Oshoのサニヤスを授ける方法は、これまでのサニヤスの伝統を打ち破るもので、ネオ・サニヤスムーブメントと呼ばれていたりします(第3期)。

1981年、ある日、突然講和をやめ、沈黙に入ります。
そして、持病の腰椎の持病のため、アメリカに渡ります。
1994年の12月に、再び講和を始めるまで、沈黙し、公の場で話すことはありませんでした。

その間、アメリカのオレゴン州に広大なコミューンが建設されることになります。Oshoはゲストとして、そのコミューンに滞在することになります。
アメリカでのオレゴンのコミューン建設の時期です(第4期)。

1994年12月、それまでの沈黙を破り、再び講和を始めることになります。イギリスのメディアからインタビューを受け、マンディールという数千人が収容できる瞑想ホールで、毎朝講和を始めました(第5期)。

1985年、アメリカを出て、ワールドツアーを開始し、多くの国々が入国を拒否する中、チベット、ウルグアイ、ギリシャなど数カ国の滞在を許された国々で、講和を開始。しかし、短期間の滞在で国外退去を求められ、1987年1月、再びもといたインドのプネのアシュラムに戻ることになります。
このワールドツアーの時期は、第6期ということができるでしょう。

そのワールドツアーが終わり、Oshoはインドに帰国し、もといたインドのプネのアシュラムに戻ります。
これを第二次のプネでの活動の時期ということができるでしょう(第7期)。

ここで紹介されているOshoの言葉は、ワールドツアーが終わり、インドに戻った時期になされました。

Oshoは1995年9月に、オレゴンのコミューンでの講和の中で、彼の弟子たちに、「ノーレッドクローズ、ノーマラ」(オレンジの服を着る必要はないし、マラをかける必要もない)を宣言しました。

そのため、インドに戻ってからその宣言の真意について尋ねられました。
なぜ、Oshoが最初にマラやオレンジ色の服を身につけるように勧め、
そして、なぜそれを終わりにしたのかについて質問を受けました。

この講話でその理由を説明しています。

これはOshoの最後のフェーズに向けての宣言となりました。

サニヤスはそんなに安っぽくはない

Osho:

私は
私の人々に
ここではっきりと理解してほしい

服も外側の規律も
伝統によってあなたがたに与えられたものも
それを信じて受け入れただけでは、
助けにはならないということを。

あなたの内側に 
唯一革命を
起こし得るのは
マインドを超越し、
意識の世界へと入ることだ

それ以外のことは
何も宗教的ではない

だが、始めるにあたって
とくに外側のことにこだわりすぎている
この世の中で始めるには

私もサニヤスを外側のことから
始めなければならなかった

服をオレンジ色に変え
マラを身につけ 瞑想しなさいと

だが、そこで強調したことは、
瞑想だけだった

ところが 人々は
服の色は簡単に変えられるが
マインドは変えられないとわかった。

彼らはマラを身につけることはできても
自分の意識へと入っていくことができない。

だが、オレンジの服を着て
マラを身につけて、
新しい名前が
あるものだから
彼らはサニヤシンになったと
思い込み始める

サニヤスは、そんなに安っぽくはない

だから もう
あなたは充分に成熟したのだから
そうした初期段階はおしまいだ。

もしあなたが オレンジ色が好きで
赤色が好きなら、それはかまわない
それは 害にはならない
だが、それは助けにもならない

もしマラが好きなら
私の写真が入ったロケットが好きなら
それはただあなたのアクセサリーであり
宗教性とはなんの関係もない

だから私は宗教を
絶対的な本質へと還元する
それが 瞑想だ

もしあなたが瞑想していて
自分の意識の中へ
より高く高く到達していれば
思考は、はるか遠くに取り残され
あなたは 
自分の肉体は外側にすぎないと、
マインドは外側にすぎないのを体験する

そしてあなたはその真ん中に立っている
台風の中心に
完全なる沈黙の中に
絶対的な美の中に
大いなる光の中に
完全なる充足の中に

瞑想のプロセス以外
すべては非本質的だ
    Osho

今日はこれまでとします。

えたに