歴史秘話ヒストリアというNHKの番組があります。
ふだんテレビはほとんど見ないのですが、録画した番組だけはときどき見ていています。
この歴史秘話ヒストリアはそのひとつです。
録画したままほとんど放置しているのですが、最近は録画のメモリがなくなってきていて、見て消さないと録画できなくなっているので、録画スペースを作るために見るようなことになってしまっています。
そういうわけで歴史秘話ヒストリアは最近は毎週早送りしながら見るようになってきています。
それはともかく、この番組は歴史の秘話をわかりやすく見せてくれるので興味深いのですが、今回シリーズでお届けいているシュンニョの「OSHOとのダイヤモンドの日々」というのは、まさにOSHO秘話の満載です。
はじめて読んだときには、へぇ~、こんなことがあったんだ~という話がいっぱいで、OSHOの隠された側面を知ることができて、かつまた自分の経験とも照らし合わせて納得するところも多くありました。
というわけでOSHO秘話ヒストリア、お届けします。
OSHOがアメリカのオレゴンのコミューンに住んでいたころ、96台のロールスロイスがあったことは有名です。
どうしてまた、そんなにロールスロイスを集める必要があったのだ? と思ってしまいますが、実はそれはアメリカの人々への、あるいは物欲にとらわれている人たちへのOSHOのひとつのトリックだったのです。
シュンニョは次のように書いています。
「庭の隅にある芭蕉池には橋がかり、片隅には黒鳥、別の側には白鳥がいました。
そしてそばにはあの有名な96台のロールスロイスの車庫がありました。
インドではたった1台のメルセデスベンツで大騒ぎになりましたが、アメリカで同じような大騒ぎを起こすには、100台近くのロールスロイスが必要だったのです。
多くの人にとって、この96台のロールスロイスが、彼らとOSHOとを隔てる壁になりました。
彼らにはその先にあるものが見えなかったのです。
スーフィーのマスターは、自分のしていることに気づかれたり、探求者ではない人々と無駄に時間を過ごすはめに陥らないよう、自分の姿を偽るものだと言われています。
このことについて、OSHOは次のように語っています。
「96台のロールスロイスが必要な理由などまったくない。
96台のロールスロイスを同時に使うわけにはいかない。それに同じ型の同じ車だ。
だが私には、はっきりさせておきたいことがあった。
──あなたがたは、1台のロールスロイスを手に入れるためだったら、真実への、愛への、そして精神性への欲求をすべて喜んで放棄するということだ。
あなたがたが嫉妬を感じるような状況を、私は意図的に創造したのだ。
マスターの役目とはとても奇妙なものだ。
あなたがたが自分の意識の中身を理解するのを助けなければならない。
それは嫉妬でいっぱいだ。
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車は役目を果たしてくれた。
アメリカ全体に、あらゆる超大金持ちのあいだに、嫉妬をかき立ててくれた。
彼らに充分な知性があったなら、私の敵になるよりはむしろ、私のところに来て自分の嫉妬を落とす方法を見つけようとしていただろう。
嫉妬こそが彼らの問題なのだから。
嫉妬はあなたを焼く炎、ひどい火傷を負わせる炎だ」
Beyond Psychology
「私が人生で行ったすべてのことには、ひとつの目的がある。
それらはあなたがいまだに気づかぬなにかを、あなたの内面から引き出すための方便だ」
「和尚と過ごしたダイアモンドの日々」
(本書は絶版になっています。 お問い合わせはinfo@oejbooks.comまで)