OSHOのまわりで起こる出来事をみていると、どうしてこういうことが起こるのかが不思議です。
OSHOがしていることは、ただ沈黙のなかに座っているか、でなければ質問に答えて話しているだけです。しかしOSHOのまわりではいつもとんでもないこと、想像もできないような出来事が起こりつづけています。
ギリシャでこれから起こるできごとも、どうしてこんなことが起こるのかというようなできごとです。
シュンニョはこのように書いています。
「OSHOがどこにいても、その周辺には、彼自身の沈黙とまったく対照的な狂気のようなエネルギーの渦がありました。
これは彼のリーラ(神聖な戯れ)によるものなのか、それとも存在がバランスをとるために生みだしたものなのか、私はOSHOに尋ねたことがあります。
『どちらでもない』と彼は答えました。
そしてこんなふうに説明しました。
「──世界はもともと狂っていて、混沌としている……
私の沈黙はそれをさらけだすが、それを生みだしてはいない……
自然における完全なバランスとは、絶対的な沈黙だ」
OSHOはまったくなにもしない人でもあります。
銀行口座もなければ、30年間お金に触れたこともなく、アメリカにいた5年間、1ドル札を目にしたこともなく、存在を全面的に信頼して生きている、という人です。
このワールドツアーだって、彼は自分のパスポートを見たこともない、というのです。
ある記者が尋ねました。
質問──「バグワン(OSHOと呼ばれる前の名前──注記)という名前は、パスポートにも書かれているのですか?」
OSHO──
「私は自分のパスポートを見たことがない。私の弟子が預かっている。
アメリカで拘置所に入ったときも、弁護士やコミューンや秘書の電話番号を知らなかった。
私は生まれてから一度も電話をかけたことがないのだから。
連邦裁判所の執行官は驚いて、私にこう尋ねてきた。
「あなたが逮捕されたことを、だれに知らせたらいいのです?」
私は言った。
「好きな人に知らせればいい。私の方では誰も知らないのだから。
奥さんにでも知らせたらどうだね。夫がなにしているかを知ってよろこぶかもしれない──
自分の夫は逮捕状もなしに無実の人を逮捕している」
シュンニョは書いています。
「社会と聖職者たちは私たちにふたつの嘘を与えた。そしてそれは神と死だ──
OSHOはそのように言いました。
「神は存在しない。死も存在しない。
枢機卿、司教、大司教などといういわゆる宗教指導者たちは、
空想上のものにすぎない[神のひとり息子]を代表している。
彼らは世界でもっとも非知性的な人たちだ。
彼らは幻想のなかに生きている」
クレタ島の大司教の見せた反応は、OSHOが聖職者たちの偽善について述べたことの正しさを証明するようなものでした。
『彼が話すのをやめないならば、私たちは暴力を行使する』とデミトリオス大司教は脅してきました。
『OSHOがすすんでこの島を立ち去らないなら血が流れるだろう』というのです。
現地の新聞記事によれば、大司教はつぎのように発言しました。
「別荘を爆破して火を放ち、OSHOとその信者たちをひとり残らず焼き殺してやる」
マ•アムリットと白髪で茶色い目をしたムクタが、ふたりで大司教を訪問しました。
なにか誤解があるなら正したいと思ったのです。
ふたりが教会に近づくと、近所の住民のひとりがアムリットに叫びました。
「悪魔の娘め。ここから出て行け!」
ふたりは2、3分のあいだ玄関に立ち、OSHOを非難する前にまず、OSHOが実際に話していることを聞くぐらいのことはしてほしいと大司教に言いました。
大司教は怒って叫びました「この家から出て行け!」
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OSHOは、政治家や聖職者の偽善をあばきました。
そんなことをしなくてもよいのにと思ったこともあります。
誰の目にも留まらないような静かな土地で、神秘の世界の話をするだけではいけないのでしょうか。
ですがOSHOにとって、たしかにそれだけではすまなかったのです。
そしていま、人類の無意識がこの惑星を破壊しつつあることは日に日に明らかになってきています。
OSHOは真実を語る必要がありました。彼にはそうするしかなかったのです」
「和尚と過ごしたダイアモンドの日々」
(本書は絶版になっています。 お問い合わせはinfo@oejbooks.comまで)