自分には価値があると思うこと。
そのことがどれほど大切なことか?
人は自分の人生を自分の価値観や思い込みによって生きてきています。
今の自分の人生は自分の思い込みによって作り上げてきています。
しかも、その自分の思い込みは家庭の生育過程で幼少期から両親によって埋め込まれたものや、学校での出来事や教師などから刷り込まれたり、社会に出てからも会社やメディアや周りの出来事から形成されてきたものです。
それは「マインドセット」というふうに言われています。
そのマインドセットには、「自分は十分ではない」という思いや「自分は社会の不適合者だ」「誰も自分のことをわかってくれない」「自分はできない」という思い込みであったりします。
そうすると、何ごともそのようにしか見えなくなるし、そのようにしか受け取れなくなります。
たとえ相手が善意で褒めているのに、「バカにしているのだろう」というふうにしか受け取れなかったりすると、結局みんなにバカにされているとしか思えなくなって、そして実際バカなことしかしなくなる、なんてことにもなったりします。
しかし、あなたはそうではない。あなたには究極の価値がある。あなたは光明を得ることができる、ということをOshoはここで語っています。
だから、その確信を持ちなさい、と。
「種子としてのあなたの可能性は
仏陀やマハヴィーラやクリシュナや
キリストのものと同じだ。
自然は、光明に関して
えこひいきをしなかった。
どの人にも等しく可能性がある。
しかしそう見えないのは、
この可能性を現実に変えようと
しない人が大勢いるからだ。
だから楽天的でいることは、
基本的な必要条件だ。
もし誰かが安らぎを体験し、
至福を体験したことが
あったのなら、自分にも
可能性があるという
確信を持ちなさい。
悲観的になり、自尊心を
捨ててはいけない。
悲観的になるということは、
自分を侮辱することだ。
それは、自分には真理を探究する
価値がないとみなしていることだ。
私はあなたに言おう。
あなたには価値がある。
きっとそれを達成するだろう」
そのように思う、ということが大切です。
なぜなら、そのようの思うことで初めて、究極なるものが起こりうる状況が作り出されるからです。
しかも、それは自分でやってみなければなりません。
「やって確かめてごらん!
あなたは、生涯を失望感とともに
生きてきた。さしあたり、
この三日間の瞑想キャンプでは
楽天的な気分を養いなさい。
究極的なるものが起こること、
必ずそれが起こることに対して、
できる限り楽天的でありなさい。
なぜか? 外側の世界では、
楽天的に対処しても
成功しないことがある。
だが内側の世界では、
楽天性は実に有効な手段だ。
あなたがどこまでも楽天的なら、
体のあらゆる細胞が楽観に満ち溢れ、
肌のあらゆる毛穴が楽観に満ち溢れ、
すべての呼吸が楽観に満ち溢れ、
あらゆる思考が楽観の光を受ける。
あなたの生命力は楽観で脈打ち、
あなたの鼓動は楽観にみなぎる。
あなたの存在全体が楽観に
満たされるとき、
それはあなたの内側に
究極なるものが起こりうる
状況を作り出す」
ここで興味深いのは、外側の世界と内側の世界とを区別していることです。
内側の世界での法則と外側の世界での法則は共通しているところもあり、外側の世界に適応できることや内側の世界に適応できることもありますが、全く違っているところや、真逆のことが多々あります。
例えば、外側の世界では、与えれば減ります。でも内側の世界では、与えれば与えるほど豊かになります。
Oshoはここで
「外側の世界では、
楽天的に対処しても成功しないことがある。
だが内側の世界では、
楽天性は実に有効な手段だ。」
と語っています。
外側の世界では、成功するには様々な条件があるので楽天的に対処すれば成功するというわけではありません。
でも内側では、楽天的になれば直ちに
「体のあらゆる細胞が楽観に満ち溢れ、
肌のあらゆる毛穴が楽観に満ち溢れ、
すべての呼吸が楽観に満ち溢れ、
あらゆる思考が楽観の光を受ける。
あなたの生命力は楽観で脈打ち、
あなたの鼓動は楽観にみなぎる」
というのですから、やらない手はないですね。
でも、そう言われたからといって、すぐにできるわけではない、と思うあなたは、すでにマインドセットにやられていて、マインドセットに支配されているからです。
そのマインドセットにコントロールされている人生を生きていることを自覚した方がいいでしょう。
もしそのマインドセットを外すことができれば、あなたはすぐに幸せになれます。
でも、そう言われたからといって、すぐにはマインドセットが外れるわけではないですが、でもそのようにしていく価値はあるのではないでしょうか?
マインドセットは強固なので、外すには苦労しますけど(未だに苦労してますけど)、そのための方法もいろいろあります。
そういう方法もまた、機会があればお話しできればと思います。
今日はここまでにします。
えたに