Oshoの身近にいた人たちの話を聞くと、さまざまな不思議なことがあります。
しかしOshoは決してそのようなことを自分から語ることはありませんでした。
ジョティが体験したようなことは、エネルギーレベルでは起こりうることなのでしょう。
しかしあえてOshoはそれらの奇跡的なことは語らず、むしろ奇跡的な現象を起こすようなことについては否定的でした。
あくまでもオーディナリー(普通)でいることに徹していたように思われます。
とはいえ、Osho自身はやろうと思えば、あるいは必要とあらばそういうこともできたのでしょう。
マスターのマスターたるゆえんです。
ジョティは語ります。
「 私以外の全員が夕食を取りに外出しました。
Oshoは寝室で休んでいます。
私はその隣の部屋の自分のベッドの上で横たわっています。
左胸にしこりのようなものが大きくなり始め、主治医に見せたところ、病院に行って精密検査を受けるように勧められました。
癌の疑いがあるというのです。
私は恐ろしく思いました。癌で苦しむくらいなら死んだ方がましです。
親友のひとりがすでに乳癌の手術を受けています。
まだ精密検査を受ける心の準備もできていないし、誰にも話していません。
内側では不安が膨らんでいます。
Oshoに打ち明けることに決めました。
自分の考えに夢中になっていると、信じられないことに、私の名前を呼ぶ、Oshoの優しい声が聞こえてきました。
目を開けると、ベッドの横に立っているOshoの姿があります。
起き上がろうとしても、身体が凍り付いたようになって動かず、起き上がることができませんでした。
Oshoは私の枕もとの小さなスペースに腰を下ろし、手の平を私の額の上にのせました。
私の内側の非常に奥深いところに何かが触れ、泣き始めました。
落ち着きを取り戻すと、Oshoが
「一体どうしたのかね? 何か隠しているのでは?」
と尋ねました。
もうこれ以上隠しておけません。
Oshoに左胸にしこりがあることを打ち明けました。
Oshoは
「その正確な場所を教えなさい」と言いました。
私はOshoの右手を取ってしこりの上に置きました。
Oshoは、リラックスして目を閉じなさいと言いました。
深くくつろぎのなかへと入っていき、Oshoの左手から熱いエナジーの流れのようなものが出て私の身体に入ってくるのを感じました。
Oshoはしばらく静かに座った後、私の身体から手を離しました。
そして心配するようなことは何もない、安心しなさいと言いました。
私が起き上がろうとすると、Oshoは
「しばらくの間横になっていなさい」と言って、私をひとりにしました。
感謝のなかで再び静かに泣き始めました。
そして知らない間に眠りに落ち、朝、目が覚めてみるととても新鮮な気分でした。
胸を触ってみると、しこりは跡形もなく消えています。
Oshoがあの神聖なヒーリング・エナジーで溶かしてくれたのだと確信しました。
ボンベイに行って主治医に見せました。
主治医は驚いて、何が起こったのか聞かせて欲しいと言いました。
Oshoが常に否定する、あのヒーリング・パワーについて話しました。
Oshoが誰かの病を癒したと主張することは、決してありません。
それでも、Oshoの神聖なタッチによって癒された、もっと多くの友人たちがいることを、私は知っています。」
今日はここまでにします。
えたに