ジョティはOshoからの「物事を放棄することには賛成しない」というサジェスチョンもあって、プーナのOshoのもとを離れ、ボンベイに暮らしています。
しかしそうすることにはジョティ自身に、そうする必要があったのです。
それはジョティが愛する祖母とのカルマを清算しなくてはならないということです。
なんと、Oshoはその5年前からそのことを見抜いていたのです。
ジョティはあるとき、ダルシャン(Oshoとの面談)のなかで、Oshoから「もう1年ボンベイにいる必要がある」と言われます。
驚いたことにジョティの祖母はそれから11カ月後にこの世を去りました。
そして祖母の死後、ジョティは実家で1カ月の間過ごし、ボンベイに行き、祖母の死を報告します。
その翌日にOshoから「もうボンベイに戻ることはない」というメッセージがジョティに送られてきたのです。
それはOsho「もう1年ボンベイにいる必要がある」と言われた通り、そのときから1年後のことでした。
Oshoの驚くべき洞察力の一端を、こういうことの中にも見ることができます。
と同時に、私たちは今直面している物事を放棄することは、カルマを残してしまう、ということでもあるのでしょう。
それでは「一万人のブッダたちへの百話」より、「カルマの清算」をお楽しみください。
ジョティは語ります。
「 ボンベイの実家で父と祖母と一緒に住み始めて5年になります。
仕事を続けながら、プーナにはほとんどの週末に訪れています。許されるときにはいつでもプーナで過ごすために1カ月ほどの長期休暇を取っています。
世界中からプーナに人びとがやって来て、サニヤスにイニシエートされていく様子に驚いています。
Oshoの未来に対する洞察が現実になりつつあります。
Oshoはボンベイで「何千人もの人びとが私に会いに来る途上にある」と言いました。
Oshoは毎日、朝の講話を1カ月交替でヒンディー語と英語でしています。
そして毎夜、人びとと個人的に会って、彼らの個人的な質問に答え、新しい名前とマラを授けてサニヤスヘとイニシエートしています。
たくさんの新しい瞑想センターがサニヤシンによって世界中に開かれました。
Oshoのメッセージはボンベイでも急速に広がります。私の唯一の楽しみは、より多くの人たちにOshoを紹介することです。
Oshoについて新しい人たちに向かって話をしていると、ある不思議なエナジーが私をミディアムとして使っていることに気づきます。
これまでに考えたことのないことや、初めて耳にすることを自分が語っているのです。
Oshoの講話を録音したカセットテープが1日おきにボンベイに届けられ、友人たちはそれぞれの地域で集まってその講話テープを聴いています。
私は自分がもはやOshoとの肉体的な距離に執着していないことに気づき喜んでいます。
Oshoとの絆は一層深いものとなり、瞑想をしているとOshoの臨在に包まれているのを感じます。
プーナを訪れる際にはたいてい夜のダルシャンでOshoに会えるこの機会を持ちます。
こうして出たあるダルシャンのなかで、Oshoからもう1年ボンベイにいる必要があると言われました。
私は寝たきりでいる祖母の面倒を見ています。
Oshoのこのメッセージに耳を傾けながら、おそらく祖母はもう1年生きることができだろう、そして私は祖母とのカルマを清算しなくてはならないのだということに気づきました。
私の母は私が6歳の時に亡くなっていて、祖母はそれ以来ずっと溢れんばかりの愛情をもって私の面倒を見てくれたのです。
祖母は自分の考えをいっさい私に押し付けませんでした。愛の名において、私をどのようなイデオロギーにも条件付けせずに、自分自身でいられるための徹底した自由を与えてくれたのです。
私は自分のやり方で自分のことをする野性的な子どもとして育てられたと言えます。私のハートは祖母に対する愛と感謝で溢れています。
いかなることがあっても祖母をこの状態で置き去りにするなんてできません。そんなことをすれば、その状況から逃げ出したことへの罪悪感を一生負わなくてはならないでしょう。
5年前にOshoから自宅にとどまるように言われたときには私にはこのことが明らかではありませんでした。
でもOshoは私たちが自覚さえしていないことを見通してしまうのです。
驚いたことに祖母はそれから11カ月後にこの世を去りました。
祖母の死後、実家で1カ月の間過ごし、それからOshoのエンライトメント・デイ セレブレーションに参加するためにプーナにやって来ました。
ラクシュミに祖母の死を報告したところ、その翌日にOshoからもうボンベイに戻ることはないというメッセージが送られてきました。
ハートは喜びで躍り始めました。誰かが鳥かごの扉を開き、その扉から広大な空を再び飛ぶために外に出たように感じます。
とうとう自分の時が来たのです。これからは再びマスターのそばにいられます。」
今日はここまでにします。
えたに