インドではサイババはとても有名です。
とりわけサティヤ・サイババは、何もないところから時計を出したり、という奇跡的なパワーを見せることによって、その奇跡的に魅せられて、多くの人々がサイババのもとに集まりました。
しかし、Oshoはそれらの奇跡的なパワーを見せることは一切しませんでしたし、サイババについては、単に手品師に過ぎないと言っているのを聞いたことがあります。
しかしOshoは、意志の力で物を動かすことができるのか、ということについては、そのことを否定はしていません。
それどころか、その意志の力をもちいて物体を移動させる方法や、その実験方法まで語っているのも聞いたことがあります。
しかし、「物を移動させるのに、わざわざ意志の力を用いなくても手を使って動かせばいいだけのことなのに、意志の力で物を動かすことに何の意味があるのかね?」というふうにも言っているのを聞いたこともあります。
また、Oshoがそのようなパワーを自分のためや自分を守るために使った形跡はありません。
あまりにも普通の人のように生きています。
というか、Oshoは何度も繰り返して、自分は普通の人だということを話しています。
しかし今回のジョティが経験したような出来事は、初期の頃のOshoの弟子の人たちから報告されていて、インド人の弟子にとっては、Oshoが奇跡的なことを起こしたという話は、よく語られているようです。
「一万人のブッダたちへの百話」より、「Oshoの奇跡的パワー」をお楽しみください。
ジョティは語ります。
「 次第に人びとが私たちを理解し始めました。
私の事務所の人たちから変な目つきで見られることもありません。
なかにはOshoの本を読み始め講話にも来る人さえいます。
全体の雰囲気が変わりました。
私の上司が私に腹を立てることももはやありません。
それどころか、できる限りの力になってくれています。
朝の講話が午前8時半から10時まで18日間にわたってパトカル・ホールで行われます。
Oshoはマハヴィーラについて語ります。
私の仕事場は朝の9時から仕事が始まり、有給休暇も使い果たしています。
何としても講話に出たい私はOshoに会いに行きました。
Oshoに職場の時間のタイミングが合わないことを伝え、どうしたらいいのか聞きました。
Oshoは私が会社を辞めることには決して賛成しません。
Oshoは「その上司の名前と、彼の風貌を教えなさい」と言いました。
私は上司の名前とその人物像をOshoに伝えました。
私にはOshoが何をしようとしているのか見当もつきません。
Oshoは2分ほど目を閉じた後、上司に18日間一10時30分に出動したいと述べるように言いました。私は驚きました。不可能に思えます。
Oshoに「それは無理です。事務所ではタイムカードを押すことが義務付けられています。たったの1分しか遅刻は許されないんです」と言いました。
それでもOshoは同じメッセージを繰り返しました。
そして、言ったとおりにするように言いました。
上司にどうやって言えばいいのだろうと考えながら、職場に向かいました。
仕事場での上司は非常に厳格な人物であることを知っています。
私のマインドは「あんな願いを出せば、上司に正気を失ったと思われてしまう」と言いました。
何とか勇気を振り絞って上司に会いに行きました。
上司は珍しいことに、にこにこしながら私を迎え入れ、何かできることはあるのかと尋ねました。
躊躇しながら2、3日の間、出動時間を一時間程遅らせ、その代わりに残業でその時間の埋め合わせをさせてくれないかと申し出をしました。
驚いたことに、上司は新間の広告を読んで、Oshoが18日間朝の8時30分から10時まで講話をすることは知っていると言いました。
そしてそれから「それなのに、どうやって10時に出動することが可能なのかね」と聞きました。
私は「講話を終わる少し前に抜け出して、タクシーに乗って間に合わせます」と答えました。
上司は笑って「講話を早く抜け出す必要はない。10時30分に出勤すればよろしい。タイムカードは押さないように、私が面倒を見る。それに残業もしないように」と言いました。
わが耳を疑いました! 何ていう奇跡なのでしょう!
きっと和尚が上司に私には感知できないテレパシーを送ったのです。
Oshoにこのことを話すと、Oshoは笑って、それについては何も言いませんでした。
Oshoは自分の奇跡的パワーについて、どのようなゴシップも生み出したくないのだと思いました。」
今日はここまでにします。
えたに