内側のおしゃべりを止める方法

静かになる、ということは瞑想にとって、とても大切で、本質的なことの一つです。

でも、それはとても難しいことの一つでもあります。

なぜなら、私たちはいつもマインド(頭)で考え続け、内側でおしゃべりをつづけているからです。

自分がマインド(頭)を使うというよりも、マインドに使われているのが現状だからです。

それが何よりの証拠には、マインドのおしゃべりを止めようと思っても、なかなか止められません。

普段は自分がそんなに内側でおしゃべりしているなんていることに気づきません。気づく機会がありません。

しかし、瞑想をし始めたとたん、マインドのおしゃべりに気づくようになります。
なぜなら、いつもは外側のことに忙しく、自分がどんな思考を持っているかということについては無自覚ですが、ひとたび静かに座って坐禅しようとした瞬間、それまで考えてもいなかったありとあらゆる頭の中のおしゃべりに気づくことになります。
それまですっかり忘れていたことを突然思い出したり、いろんなことを思いついたり、それまで思いもしなかったことを思いついたり、ありとあらゆる思考が押し寄せてくることに気づきます。

それに気づいていられればましな方で、いつものようにマインド(頭)の思考に巻き込まれて、自分が物事を考えているということさえ忘れてしまいます。

そしてまたふと気がついて我に帰ると、座禅していたことまで忘れて、自分の考えに夢中になっていて、すっかり自分の思考に巻き込まれていたことに気づくのです。

そのようにして、私たちは絶え間のない思考がいつも頭の中をよぎり、自分が本当に考えたいことを考えるのではなく、止めようとしても止まらない様々な思考に溺れ、操られていると言っても過言ではないのではないでしょうか?
頭で考える思考だけではなく、さまざまな感情、悲しみ、怒り、憎しみ、嫉妬、考えないでおこうとしても、そのようなさまざまな感情に巻き込まれたりもします。そういう感情もマインドです。

つまり、私たちはマインド(頭)によって操られた人生を送っていることになります。

そこで、まず自分のマインドに対して主導権を取り戻すひとつのやり方は、自分のマインドを黙らせる、ということです。

自分のマインドを自由に黙らせることができるようになれば、自分のマインドを使っていくことが可能になります。

とはいえ、それはそう簡単なことではありません。

Oshoは瞑想キャンプの参加者に、内側のおしゃべりをやめるようにというだけではなく、親切にもそのやり方まで教えてくれています。

ここに居るときも、
ここを離れていくときも、
独りでありなさい。

ほとんどの時間を
沈黙して過ごしなさい。
話してはいけない。

しかし単に話をやめるだけでは
充分ではない。

内側で続く絶え間ないお喋りを止めるためにも、
意識的に努力する必要がある。
あなたは自分に向かって話し、
自分に対して答えている
――

静かになり、
それも落としてしまいなさい。

この内側のおしゃべりを止めるのが
難しかったら、
この騒音を止めるよう、
きつく自分に言い渡しなさい。
その騒音が嫌いなのだと言いなさい。

あなたの内なる自己に語りかけなさい。
自分に示唆を与えるのは、
瞑想者として重要なことだ。

ときどきこれを試してごらん。

どこかに独りで座り、
マインドにお喋りを
やめなさいと言い、
自分はそれが嫌いなのだと言う。

すると一瞬内側のお喋りがやむ。
そうとわかったら、
あなたは驚くだろう。

三日間話さないよう、
自分に示唆を与えなさい。

三日のうちに違いに気づくだろう
……徐々に、ゆっくり、
ゆっくりとお喋りは減っていく。」


あなたはマインドに操られず、内なる静けさを取り戻すことができるでしょうか?

マインドに操られる人生ではなく、自分が自由にマインドを操ることのできる人生を送りたいものですね。

それでは、今日も素敵な1日を!

えたに