善意に操られないためにすべきこと

誰もがあなたのためにと思って、助言やアドバイスをしています。

両親、教師、友人、親戚、妻や夫、子供、関わりのある人たち、すべて。

たまには悪意があったり、人を騙し、陥れようとする人たちもいますが、日本では比較的少数でしょう。

でも、たとえその助言や意見が善意からの言葉だからといっても、その言葉をすべて真に受けて聞いていると、イソップ物語のロバを連れた親子のお話のようになってしまいます。

このろばを連れた親子のお話は、ご存知でしょうが、以下のようなお話です。

あるところにろばを飼っていた父親と息子がいました。

あるとき、その親子はそのろばを売りに市場へ出かけました。

2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言いました。

「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」

それを聞いた父親は、ろばに息子を乗せて歩いていると、別の人がこれを見て言いいました。

「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどい息子だ」

それを聞いた父親は、今度は自分がろばにまたがり、息子がろばを引いて歩くことにしました。

するとそれを見た別の人が言いました。

「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいのに」。

それももっともだと思った親子は、こんどは2人でろばに乗って行くことにしました。

しばらく歩いていると、それを見かけた人が言いました。

「2人もろば乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればいいのに」。

それを聞いた父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りでしとめた獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、ろばを吊るした棒を2人で肩に担いで歩くことにしました。

すると、ちょうど橋を渡っているときに、両足を結ばれて棒に吊るされたろばが暴れだし、暴れたろばは川に落ちて流されてしまいました。

結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかったとさ。

というお話です。

これは寓話ですが、自分の人生を振り返ってみると、似たり寄ったりのことを私たちはしてしまっていないでしょうか?

そんなことにならないために、あなたがすべきこと。

どれだけ相手に善意があるとしても
誰にも操られないように気をつけなさい

これになりなさい
あれになりなさいといつも助言する
多くの善意と善行の人々から
あなたは自分自身を救い出さなければならない

彼らに耳を貸し、礼を言いなさい
彼らに害を及ぼすつもりはない

だが、そこで起こってしまうことは
まさにその害を及ぼすということだ

自分のハートに耳を傾けなさい
ハートがあなたの唯一の教師だ

ゴールド・ナゲッツ」 by Osho

「自分のハートに耳を傾けなさい」と言われても、普段私たちは頭(マインド)に耳を傾けることしかしていないので、「ハートに耳を傾ける」ってどういうことかわからないのではないでしょうか?

私が初めてこの言葉を聞いたときに、「ハートってなんですか?」って質問したぐらいです。

その当時は、それほど頭だけでしか生きていませんでした。

ハートってどこにあるのか?

自分のハートに耳を傾けるってどうするのか、わかりますか?

もしわからないときは、ここにそのヒントがあります