<カルマについて> その2

Oshoの言葉

<カルマについて> その2

これは、私の基本的なことのひとつだが、
私はカルマの考え全体に
反対だということを

あなたは理解しなければならない。

それは過去に
責任をなすりつけるという

マインドの戦略だ。

そして、ひとたび
責任を何かのせいにすればーー

それが何であれ、x、y、zであれ、
それが何であれーー
あなたは不幸の中に
くつろぐこともできるし、

不幸なままでいることもできる。

あなたに何ができる?
あなたは犠牲者のように感じ始める

今や過去は変えられないのだ
やってしまったものはしかたがない。
今さら元に戻せないのだから、
受け入れるしかない。

東洋がこれほどまでに
苦しんでいるのは、

この愚かなカルマの
考え方のせいなのだ。

          Osho

「マインドセット」や「引き寄せの法則」
ということがよく言われますが、

どのように物事を考えるのか、
ということで、
人は自分の人生を作り上げています。

今自分がこんなに酷い目にあっているのは、過去に自分が悪いことをしてしまったせいなのだ。

そのように思えば、
何か辻褄が合うように思えます。

因果応報の原理にも合致します。

しかし、Oshoは言います。

それは過去に責任を
なすりつけるという

マインドの戦略だ。

これは、
自分がどういうものの考え方をしているのか?
ということを見る機会です。

Oshoがここで指摘しているのは、
次のようなマインドです。

それが何であれーー
あなたは不幸の中に
くつろぐこともできるし、

不幸なままでいることもできる。

その考え方(マインドセット、信念)の結果、
東洋、とりわけインドが、
貧しいままでいるという現状を作り出している、
ということを指摘しているのです。

東洋がこれほどまでに
苦しんでいるのは、

この愚かなカルマの
考え方のせいなのだ。

ここで大切なのは、
カルマがあるかないかということよりも、
そのものの考え方が問題だと言っているわけです。

例えば、現代の日本は、
戦争の責任はすべて日本のせいであって、
日本が悪いことをしたから、原爆まで落とされたんだと
信じ込んでいます。

そして、日本は戦争犯罪人だという
罪悪感まで持たされてしまっています。

それは、アメリカのGHQによる
(war guilt information program)という
洗脳プログラムによって日本人に植え付けられた
考え方なのですが、

カルマという考えそのものが、
そのような洗脳になってしまっていると、
Oshoは指摘しているわけです。

そして、ひとたび
責任を何かのせいにすればーー

というふうにOshoは指摘していますが、
カルマの考え方は、今の原因を、
過去の何かのせいにしていることになっている。

そうすると、何をしても仕方がない、
という諦めになってしまいます。

でも、そうではない、というふうにOshoは
語っているわけです。

今の現状に対して、
責任を何かのせいにしていませんか?

そういう自分のマインドの考え方(信念、ビリーフシステム)
に気づく、ということが、ここでの瞑想です。

今日はここまでにします。

えたに