Oshoの言葉
もっと気づくようになるために(5)
王は彼のために、
宮殿で最も美しい部屋、
最も豪華な部屋を用意させた。
王は若者に付き添い、
食事や睡眠について細心の注意を払い、
若者がベッドのところに行くと
ジャナクは帰っていった。
しかし、若者は一晩中一睡もできなかった。
なぜなら、上を見ると、ちょうど頭上に
抜き身の剣が細い糸で
吊るされているのが見えたからだ。
いつ何時、剣が落ちてきて、
若者を殺してしまうかもしれない、
とても危険な状態だった。
そこで、彼は目覚めたままでいて、
警戒を怠らないでいた
降りかかるかもしれない災難を
避けることができるように。
朝になって、王は尋ねた。
「ベッドは快適でしたか、
部屋は快適でしたか?」
Osho
実は、これが私たちの状況だということを
思い出させてくれる状況です。
王は彼のために、
宮殿で最も美しい部屋、
最も豪華な部屋を用意させた。
王は若者に付き添い、
食事や睡眠について
細心の注意を払い、
若者がベッドのところに行くと
ジャナクは帰っていった。
そんなふうな生活ならいいのに、
と、私たちが夢見るような状況です。
そのような生活をしたいがために、
日夜働いていたりします。
でも、本当のリアリティは、
そこにはありません。
そのリアリティに私たちは気がついていません。
そのリアリティのことを、
私たちは忘れがちです。
そのリアリティとは、
なぜなら、上を見ると、
ちょうど頭上に
抜き身の剣が細い糸で
吊るされているのが見えたからだ。いつ何時、剣が落ちてきて、
若者を殺してしまうかもしれない、
とても危険な状態だった。
誰もが死ぬ。
しかも、その死はいつ何時訪れるかもしれません。
それが私たちの毎日のリアリティです。
そのことに気づいたら、
私たちはどのように生きるのでしょうか?
そのことが、師が若者に伝えたかったことであり、
若者に欠けていたことでもあるのですね。
そしてまた、Oshoがこの話で
伝えたかったことでもあります。
つづきは、またあした。
えたに