愛の法則

著者 バート・ヘリンガー Bert Hellinger
訳者 チェトナ小林
発売日 2007年9月26日
A5版並製 480頁 2,800円(税別)
ISBN 978-4-900612-29-7
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解説 | 目次 | プロフィール

家族の代理人を立て、クライアントの家族体系を探る注目のセラピーの実例集(図版付き)

拒食症や鬱病、自殺、引きこもり――多くの人が抱える問題を、個人の問題として捉えるのではなく、家族というシステムに生じた症状として捉え、問題や症状を抱えた個人を通して家族というシステム全体にアプローチする「ファミリー・コンステレーション」。その創始者であるドイツ人心理療法家バート・ヘリンガーが、豊かな経験と洞察のもとに行ったセラピー的ワークショップを、一語一句そのままに写し取った。

会話形式で進められるワークショップを通じ、読者は問題の解決に向けての探索に一歩一歩参加することが可能となり、人間関係、とりわけ家族システムの中で作用している愛の自然法則を理解し、その法則に従うときに、癒しと解放への道へ向かうことを学ぶことができる。
抑制を通じた洞察
 ―ヒーリングのための代替的なアプローチについての講和からの引用
もつれとその解決
 ―専門家のための上級トレーニングコースから
 1日目
  母親お気に入りの兄と、息子の無意識の同一化
  娘が父親の死んだ妹の代理をする
  他の多くの人たちの犠牲の上でもその命を受け入れること
  自分自身と子どもたちを殺すと脅した母親
  2人の大おじたちが除外され、おじの1人はさげすまれた
  娘が父親の以前の婚約者の代理をする
  父親や母親へ向かう子どもの遮られた動きが再び繋がり、完結されたときに注意すること
 2日目
  復讐のために犠牲者の役を引き受ける
  二重の転移の解消
  身体障害の兄と認知されなかった異母兄、2人とも幼児期に死亡
  私生児の父、家族から除外された祖父
  父親の以前の婚約者と同一化する娘
  母親の以前の婚約者の代理をする息子
  カップルの関係における不平等と償いの法則
  それ以外のイメージ
 3日目
  末娘の母親との同一化
  運命の手のうちで
  神の役を引き受けた後、何が彼女たちの大きさを縮小させるのか
  父親の両親は強制収容所で殺され、母屋の両親は隠れて生き延びた
  息子が幼いうちに死んだ父親を取り戻し、受け入れる
  適切な別れ
所属の法則
 ―ファミリー・セラピストたちのためのワークショップより―
  子どもができない養子縁組をすること
  日嫡出の娘は母親の2番目の夫によって養女に
病気と健康の家族体型的な条件づけ
 ―医療と宗教についての国際会議の中で開催された難病を患う人々、
  その医師とセラピストのためのセミナーより―
 導入の講義 
  病気を助勢する信条、そして癒しをもたらす目醒め
 セミナー
  「あなたについていきます」
  死んだ障害児の後を追う母親
  父親に頭を下げるなら死んだほうがまし
  小児麻痺のその後。困難な妊娠、そして出産
  異性のメンバーへの同一化
  「あなたより私の方が」
  一人の兄は生後間もなく死亡、もう一人は自殺してしまった
  ヘロイン依存症の娘:男性要素の欠けた家族
  男性への配慮がない
  大事故に遭った息子「あなたの代わりに私が行きます、愛するお父さん」
  拒食症の少女「代わりに私が行きます、大好きなお父さん」
友人からの質問への答え
■著者
バート・ヘリンガー Bert Hellinger
家族療法ファミリー・コンステレーションの創始者。1925年ドイツ生まれ。哲学、神学、教育学を修め、南アフリカで教育にたずさわり、ズールー族の人々と深く関わり、家族、集団心理についての洞察を深める。カトリック神父として25年間を過ごした後、心理療法の世界に入る。家族療法の分野において画期的な方法を構築し、その最初の著書はドイツで10万部を突破。心理療法に関する著作としては異例の記録を作った。

■訳者
チェトナ小林(小林真美)
札幌生まれ。20代で瞑想の師OSHOよりチェトナの名前を授かる。26歳で渡米し、ニューヨークに3年滞在後、インド、ドイツ、アメリカ経由で帰国。93年レイキ指導を始める。99年にバートヘリンガーに出会いヨーロッパとアメリカでワークショップに参加。2002年にバート・ヘリンガーより「ヘリンガー・インスティテュート・ジャパン」の名称を授かる。