Oshoのもとではあらゆる実験が可能です。
瞑想の道を歩みたければ、もちろん可能です。
愛の道を歩くのも自由です。
瞑想だけだとものごとは実に穏やかです。平和です。
少々落ち込んでいたとしても、それはひとりで落ち込むだけですみます。
愛の道は茨の道です。
関係性をめぐるありとあらゆる問題がそこで噴出するわけですが、それらのありとあらゆる質問にOshoもさらされます。それにいちいち答えるOshoの忍耐力には頭が下がります。
Oshoが関係性について語っていることを聞けば、実にあたりまえのことのように思え、愛の道はなんと美しいものだろうと思われますが、そこに一歩足を踏み入れると、実際はそのように簡単にはいかないことがわかります。
シュンニョがいみじくも述べているように「Oshoが関係性について語ったことをほんとうに受け容れるのは、私にとっていつも困難なことでした。Oshoの語ることは、私のもっとも深い条件付けに反していたからです」という事態が持ち上がります。
Oshoはいとも簡単に、
「自由とはじつによろこびに満ちた体験だ。
あなたの恋人は自由を楽しんでいる。
あなたも自由を楽しんでいる。
自由においてふたりは出会う。
自由においてふたりは別れる」
と語ります。そして自由がなければ愛はない、と。
Oshoが私たちに話すのを聞いていると、問題を避けるのはとても簡単なことのように思えます。
それなのになぜ、私たちはもっと単純に恋ができないのでしょう。
なぜいつも苦しまなければならないのでしょうか?
シュンニョは語ります。
「現代の修道院でも、そうですが、かつての僧侶や探求者たちは愛とセックスを放棄しました。
彼または彼女たちは異性から隔絶した生活を送ったのですが、私にはその理由もわかります。
私にとってもそうですが、誰かと恋をすることは、とてつもない混乱の原因になるのです。
怒り、嫉妬、欲望など、もう消えてしまったと思いこんでいたあらゆる感情が、ふたたび醜い頭をもちあげるのです。
Oshoとともにあり、生のあらゆる色彩を許すというのは、大いなる挑戦です。
否定されるべきものはなにもありません。
ただ「気づき」というひとつの要素を加えるだけでよいのです。
Oshoは彼自身の叡知を私たちに分け与え、そうしたあとには一歩下がって、それを理解するかしないかは完全に私たちしだいにしておきます。
たとえいまは理解できなくても、さまざまな体験によって私たちの知性が研ぎすまされるうちに、いつかは理解するようになるだろう。
―――Oshoはそう信頼しています。
Oshoはけっして私たちのそうしたプロセスをじゃましません。
Oshoのいる、はるかな高みから、関係性をめぐる悲惨な堂々めぐりをする私たちを見たなら、それはただあまりにも愚かしいことのように見えるはずです。
彼が私たちに話すのを聞いていると、問題を避けるのはとても簡単なことのように思えます。
それなのになぜ、私たちはもっと単純に恋ができないのでしょう。
なぜ、いつも苦しまなければならないのでしょう。
私の理解するところでは、そのひとつの理由は依存にあります。
自分自身の「ひとり在ること(アロンネス)」を見つめるのを避けるために他人を利用するとき、そこに依存が生まれます。
Oshoが関係性について語ったことを、ほんとうに受け容れるのは、私にとっていつも困難なことでした。
Oshoの語ることは、私のもっとも深い条件付けに反していたからです。
私が聞いたことのあるすべての歌は「私の男」「俺の女」について歌ったものでした。
男も女も完全に自由で、だれのものでもないという考えを消化できるようになるまでには、2、3年かかりました。
「自由とはじつによろこびに満ちた体験だ。
あなたの恋人は自由を楽しんでいる。
あなたも自由を楽しんでいる。
自由においてふたりは出会う。
自由においてふたりは別れる。
もしかしたら、
生はふたたびふたりをいっしょにするかもしれない。
その可能性はおおいにある・・・・・・。
恋愛についてのあらゆる調査は、
これまでいかなる社会も認めてこなかったある事実をあきらかにしている。
現代においてでさえ、
私がこんなことを言うと、
私は世界中で非難されることになる。
あなたの恋人である男性がほかの女性に興味を見せても、
それは彼があなたをもはや愛していないということではない。
ちょっと好みが変っただけだ。
・・・・・・私がそのために一生を捧げてきた新しい世界には、結婚はない。
そこにいるのは恋人たちだけだ。
一緒にいて楽しいあいだは、
ふたりは一緒にいればいい。
あまりにも一緒にいすぎたと感じるようになったら、
ちょっとした変化を試してみればいいだろう。
悲しみとか怒りという問題はない。
ただ本人の本性を深く受け容れることだ・・・・・・」
『The Golden Future』
「OSHOとともに過ごしたダイヤモンドの日々」
(本書は絶版になっています。 お問い合わせはinfo@oejbooks.comまで)