「深刻にならないこと」
深刻にならないこと。
これはOshoのメッセージのなかでも、何度も繰り返される大切な教えです。
「深刻であることは病気だ」とさえOshoは語ります。
言うは安く行いは難し。
Oshoはその教えをどのように生きたのでしょうか?
ジョティは語ります。
「 昼食の時間です。
全員揃ってOshoと 一緒に長方形のテーブルを囲んで座っています。
この瞑想キャンプを主催した友人たちはとても貧しいようです。
彼らが用意してくれた食事の質は非常に粗末で、ダルは水のように薄く、ご飯は粉々になった米 (米を精製した後に残る安い米)を炊いたもので、黒い小さな石が混じっているのがわかります。
私はOshoの隣の席に座っています。
Oshoはこの料理を前に心を躍らせて、すでに食べ始めています。
食事をするOshoの顔の表情を見て私は驚きました。
おいしい料理を食べているかのように、とても喜んで食べているのです。
老人がラッドゥーという名のお菓子の入った箱を手にOshoの横に立っています。
その老人がラッドゥーをひとつ箱から取り出してOshoのお皿の上にのせると、Oshoが感謝の微笑みを返しました。
老人は喜んでもうひとつOshoの皿の上にのせました。
するとOshoは、老人には何も言わずにそのラッドゥーを黙って手に取って、私の皿の上にのせました。
私はすぐさま「Osho、欲しくないです!」と言いました。
Oshoはくすくす笑って 「『ノー』と言ってはいけない。隣りに回しなさい」と言いました。
それは良い考えだと思い、言われたとおりにしました。
私の隣に座る友人はOshoが言っていたことを聞いていたので、そのままその隣りにラッドゥーを回しました。
そうやって最後にラッドゥーが老人の箱の中に戻ったときには、部屋中に大きな笑いが起こりました。
食事中のジョークはいつでもOshoの楽しみです。
Oshoと一緒に食事をするとごちそうに変ります。
何を食べていようと構わないのです。
今日は次のジョークを話してくれました。
ある日、アクバル王はこれといって理由もないのにおかかえの道化師ビルバルに平手打ちを与えた。
するとビルバルはそのまま横に立っていた男を平手で打った。
その男は怒って、叩かれた理由をビルバルに聞いた。
ビルバルは 「理由なんていいから、隣りの奴に回せばいいのさ」と答えた。
そんな具合にこのゲームはその日一日中宮殿内で続けられた。
そして最後に夜になって王妃がベッドの中で王に平手打ちを与えた― 」
深刻にならないこと、
それがOshoの主要なメッセージです。
Oshoはそう教えるだけでなく、 瞬間瞬間それを生きています。
今日はここまでにします。
えたに