かゆみと思考と感情と その5

かゆみについての質問からはじまった
Oshoのかゆみシリーズ、

かゆみについてOshoが語ったのは、以下のような、Oshoへの質問がきっかけでした。

「Osho,
自分の思考や感情を観察していると、
センス・オブ・ワンダー
(不思議な感覚)に襲われます。

それらはどこから来て、
どこへ行くのでしょうか。」

今回は、かゆみシリーズ、5回目です。

ワンダーから二つの可能性が生まれる。
ひとつは哲学の、
もうひとつは宗教の可能性だ。

ワンダーが質問になるなら
あなたは哲学の次元に移行する。
そして、それは
どこにも到達できないので、

あなたは迷うことになるだろう。

それは単にあなたを
破滅させるだけだからだ。

一つの疑問は一つの答えに導くだろう。
一つの答えは、千の質問へと
あなたを導くだろう。

それがどこまでも続く。
あなたが質問すればするほど
答えを出せば出すほど
より分裂し、より断片的になっていく。
その一つは失われ、
その一つが多数となる。

          Osho

Oshoは大学の哲学教授をしていました。

哲学の次元については知り尽くしていると言えるでしょう。

ですから、ここで語られていることはOshoの体験からの言葉です。

Oshoは哲学を極め、それはどこへも導くことはなく、
その問いの中で道に迷い、破滅の淵まで行き着いたのです。

どこまでも果てしのない、底なしの疑問の深い淵に沈み、出口が見つからなくなったのです。

それはOshoの講話の中でもその体験が語られています。

マインドでの探求は哲学に行き着く、と言ってもいいかもしれません。

最近は哲学ブームのようです。

知的な探求としては、哲学は面白いです。

しかし、それはどこにも辿り着けない、というのはその通りだと思います。

なぜならマインドの次元からさらに深く存在の次元へとおりていくことができないからです。

それを探求するのがもうひとつの、宗教の可能性になります。

今日はここまでにします。

えたに