評価することは醜い──
それは人々に苦痛を与える
あなたは一方で人々に苦痛を与え、傷つけ
他方で彼らから愛され、尊敬されることを望む
それは不可能だ
人々を愛し、彼らに敬意を表しなさい
そうすれば、その愛と尊敬の念は
彼らが多くの弱点や多くの失敗を変容する助けになるだろう
なぜなら愛は
新しいエネルギー
新しい意味
新しい強さを与えるからだ
愛は人々に
強い風
熱い太陽
激しい雨に耐えるための新しい根を与える
このOshoの講話は北風と太陽のイソップ物語が思い出されます。
北風はマインドのアプローチで、
太陽は、愛によるアプローチです。
マインドは評価し、判断し、ジャッジします。
現在の教育や社会のシステムは、
このマインドのシステムで成り立っています。
マインドは競争し、評価し、
優秀なものに賞を与え、表彰します。
愛は認め、価値を見いだします。
そこには競争も評価もなく、
ただユニークであることに価値を認め、
敬意を表するのです。
愛はハートの機能です。
このOshoの評価と愛についての話は、
簡単に言えば、マインドのアプローチと
ハートのアプローチの違いについて語っているようです。
人と接するときには、
マインドで評価することは人を傷つけ、
ハートで愛することは人を変容する力を持っている
ことを教えてくれます。
Oshoはそのマインドと愛について、
次のようにも語っています。
選択に迫られたときは
けっしてハートを差しおいてマインドを選択してはならない
ハートとは、存在とあなたとの関係性だ
マインドとは、社会とあなたとの関係性だ
このことは意識の多重構造マップでの
マインドとハートの位置を見ればわかります。
マインドは表層の社会に属し、
表層でのあなたの働きはマインドによってなされます。
この意識の多重構造マップでは、
マインドと社会は一番外側のレッドの層に位置します。
人の人格やマインドは社会との関係で形成されます。
パーソナリティ(人格)という言葉がありますが、それはペルソナ(仮面)という語源から来ていて、社会生活のなかで形成され、社交界ではその仮面を付けたおつきあいをします。
これに対し、
ハートは、存在とあなたとの関係性です。
ハートの愛は意識の多重構造の図では、本質の層に位置し、「存在」とはその中心のサークルに位置しています。
ハートとともにあることで、
存在の中心とつながって生きることが
可能となることを表しています。
マインドは、
ハートに奉仕するように教化されるべきだ
論理は愛に奉仕すべきだ
そのとき、生は光の祭典になることができる
Osho