天国と地獄
HEAVEN AND HELL (OSHO Meditation Minutes)
あなたは今どこに住んでいるでしょうか?
今の人生は天国のようですか?
それとも地獄のような人生でしょうか?
あるいは天国と地獄は死んでから行くところだと思っていますか?
死んでからのことは誰にもわかりません。
私たちにわかっているのは、今のこの瞬間の人生だけです。
そして未来は今の瞬間から生じてくるものなので、 今の瞬間が地獄のような人生なら、明日も地獄のような人生である可能性の方が高いでしょう。
今天国のような人生を生きているなら、明日も天国のような人生であることの可能性は高いです。
とはいえ、人生には山あり、谷あり、さまざまな出来事がその時々に起こり続けます。
でもそれらの人生を振り返ってみると、その時には、最悪だ!って思ったことが今思い返せば、あの経験があったからこそ今がある。
あの最悪の出来事は、実は自分にとっては最善の出来事だったんだ、ってわかることがよくあります。
スティーブジョブズも、スタンフォード大学の卒業式の祝辞で、自分の人生を振り返って語っています。
彼は自分が立ち上げたアップルの会社をクビになってしまったことがあります。
その時は、その出来事は、彼の人生では考えられないほどの最悪の出来事だったでしょう。
その出来事を、彼は、「人生で最良の出来事だった」と振り返っています。
最初の「点と点をつなぐ」という話では、たとえそれが皆の通る道から離れていても、自分のハートに従うことの大切さを語っています。
そして次の「愛と喪失」についての話のところで、「アップルを追い出されたことは、人生で最良の出来事だった」と語っています。
ジョブズは、その出来事を非難して一生を終わることもできました。
多くの人がそのような人生を歩んでいます。
しかし、彼はそうはしませんでした。
彼はその出来事を天国に変えたのです。
それは彼が自分を変容させ、人生に対するアプローチを変えたからです。
彼の中に、本当に愛しているものを見失わなかったからこそできたことです。
人生では何が起こるかはわかりません。
ジョブズほどの最悪の出来事を体験する人は少ないと思いますが、その彼でさえ、その最悪の出来事だと思えたことが、人生で最良の出来事に変えることができたのです。
だったら、今のこの人生で起こることに信頼して、今の人生を天国として生きる方が人生を楽しめるはずです。
しかも、そうするためには、どこにも行く必要もありません。
そのコツをOshoはここで教えてくれています。
Osho
「天国はここにある
ただあなたに必要なのは
それをどう生きるかを知ることだ
そして地獄もまた ここにある
それをどう生きるかは
あなたはすでに十分よく知っている
それは単に
あなたのものの見方を
変えるということだ
あなたの生に対するアプローチを
変えるということだ
地球は美しい
もしあなたが
その美しさを生きはじめ
そしてその喜びを楽しみはじめれば
あなたは天国にいる
もしあなたが
何もかも非難するなら
同じ地球が地獄になる
それはあなたにとってだけだ
それはあなた次第だ
あなたがどこに生きているのか
それはあなた自身が変容することだ
それは場所を変えることではない
それはうちなるスペースを変えることだ
喜びをもって生きてごらん
罪悪感なしに
トータルに生きなさい
そうすれば
天国は抽象的な概念ではなく
あなた自身の体験となる」
今日はここまでにします。
えたに