自分に起こることだけを考える

瞑想をするに当たって大切な3つのことを、三日間の瞑想キャンプをするに当たってOshoは語っています。

大切な一番目のことは、真理への渇望を持っているかどうか?

単なる好奇心で参加しても役には立たない。
そこで何を得られるかの責任は全て参加者にあるということ。

二番目に心すべきことは、楽天的であること。

瞑想の過程において山もあれば谷もあるので、その高みに至るには楽天的に取り組む必要がある。かつ悲観的な態度では、たとえ瞑想で起こっている大切なことを見逃してしまう、ということ。

そして今回のOshoの提言は、楽天的なアプローチに付随するものですが、これってとても大切なことです。

なぜなら、瞑想をしていく過程では、さまざまなことが起こります。そして他の人に素晴らしい体験が起こっていたりすると、そのような体験を追い求めたりします。自分にどうしてそのような体験が起こらないのだろうと悩んだりさえします。

あるいはまた、ある時は素晴らしい体験をしたりすると、その素晴らしい体験を期待して、その体験がないとがっかりしてしまったりします。

そういう瞑想の落とし穴をOshoは十分承知で、次のようなアドバイスを与えています。


肯定的なアプローチをとることに加えて、
わたしはこんなことも提言しよう。

この三日間は自分に起こること
だけを考えるように。ーー
起こらないことに思いをめぐらせてはいけない。

この三日間、
何が起ころうとも見ていなさい。
そして起こらないことは忘れてしまいなさい。
実際に体験したことだけを覚えておくこと。

もしささやかな安らぎ、
静寂を味わったのなら、
それをはぐくみなさい。

それはあなたに希望を与え、
あなたを前に
押し進めてもくれるだろう。

起こらなかったことに滋養を与えたら、
あなたは気勢をそがれ、
実際に起こったことも台無しになる

だからこの三日間、
瞑想の実験の中で、
体験したささやかなこと
すべてに注意を向け、
それを進歩の礎としなさい。

起こらなかったことに
エネルギーを注いではいけない。

意識を向けたことが育ちます。

瞑想の中で、たとえ少しでも安らぎを感じ、静寂を味わったならそれを育むこと。

そうすればそれが育っていきます。

それは植物に水をやり、太陽の光をもたらすようなものです。

これは瞑想だけのことには限りません。

どんな物事にでも当てはまる心得です。

自分が毎日どのようなことを考えているのか、どういうことに興味を持っているのか、どういうことに時間を使っているのか?

そのことが育っていきます。

瞑想に意識をもたらせば瞑想が育ち、マインド(考えること)の欲望に意識をもたらせば、そのマインド(欲望)が育ち、ハートに意識をもたらせればハートが育っていきます。

そのようにして、今の自分が形成されてきているのです。

あなたは、何に意識をもたらしていますか?

それでは、今日も、意識的な1日を!

えたに