「存在とハート」シリーズ(5)

Oshoの言葉

「存在とハート」シリーズ(5)

あなたは私に、
このマインド、絶え間ない問いかけ、
愚かな質問の群れをどうしたら
止められるかと尋ねている。

そこで誰もが
間違った方向に進んでしまう。

もしあなたが
それを止めようとすれば、

決して止めることはできないだろう。

無視することだ。
それには無関心でいなさい。

おしゃべりをさせておけばいい。
超然として、無関心でいればいい。

おしゃべりしようがしまいが、
質問があろうがなかろうが、
まるで
関係ないかのようにいればよい。

この超然とした態度、
このように無視すること、
仏陀はこれに正しい名前をつけた、
「ウペクシャ」だ。

この無関心がゆっくり、ゆっくりと、
奇跡を起こしてくれる。
       Osho

ここでOshoはマインドに対する対応の仕方を話しています。

普通私たちは、マインドがあると、とりわけ瞑想をしようとしている時などには、

マインドを悪いものだと決めつけて、それを払い除けようとします。

あるいは、そのマインドと戦おうとします。

そのどちらも、逆効果になります。

なぜなら、マインドはそれによってエネルギーを得るからです。

だから、マインドに対しては、何もしないで、ただ無関心でいて、無視することです。

それがここでOshoが語っている、マインドに対する正しい対処の仕方です。

そうしていると、奇跡が起こる。とOshoは言っています。

つまり、そうすることで、マインドも静かになっていく、というわけです。

これまで見てきたように、

ハートとマインドの働きはまったく異なります。異なるどころか、正反対です。

マインドは哲学、神学、イデオロギーを生み出しますが、

それらはすべてどこまでも問い続けても答えのない質問です。

それに対して、ハートはただ受容的でいて、静かに待ちます。

そうすることで、答えは自然にやってきます。

それがハートのやりかたです。

ハートには問いがないのに、答えを受け取る。

マインドにはありとあらゆる質問があって、答えを受け取ることがない。

なぜなら受け取る方法を知らないからだ。

ということが、Oshoがマインドとハートの違いについて語っていることです。

今日はここまでにします。

えたに