虚空(The Void)

Oshoの言葉

虚空(The Void)

私たちは、虚空と戦い、
そして打ち負かされる
それは、虚空が
私たちよりも強いからではなく、

虚空は存在しないからだ

では、立ち上がって、
部屋の空っぽなスペースと
戦いなさい

そうすることで、
人間のマインドの
愚かさのすべてを知り、

味わうことができる

そしてそれから、座って、
自分自身を笑いなさい

そして笑いが収まってきたら、
静かになり、内側を探し始めなさい

そうすれば、
あなたは深い神秘を
知るようになるだろう

その虚空は外側だけでなく、
内側にもあるという神秘を
        Osho

ここで「虚空」というのは、
昨日のOshoの言葉で紹介した
「光と闇」の「闇」を意味します。

英語ではVoid です。

Voidは意味としては、
1.中身がない、空っぽの
2.役に立たない、効果がない
3.《法律》無効の、有効性のない
4. 空位の、居住していない、持ち主がいない
5.《be ~》〈文〉~を全く持っていない、
~が欠けている◆【用法】void of
6.《トランプ》〔手札に〕ボイドがある

という意味があります。

そのニュアンスを掴んでもらえればと思います。

ここでの意味としては、
中身がない、空っぽ、という意味ですが、

それは「空」(くう)のように
ポジティブな意味で使われたりもしますが、

ここでは、ネガティブな意味で使われています。

今では、物理学でも、「真空」というのは
何もないのではなく、何かが充満している
というふうに考えられたりもしています。

スピリチュアルな世界でも、
例えば禅では、
「無」を探求することがすべてです。

その無の中にすべてがある、
とも言えます。

Oshoはそれを「存在」と言ったりもしています。

しかし、ネガティブな意味で、
空っぽ、何もない、虚しさ、
というふうにも捉えられます。

ここでは、その虚しさ、
欠けている、不在、
という意味で「虚空」
という文字を当てています。

意味としては、「闇」と同じです。

そこで、その「闇」を体験するための
瞑想法が、ここで紹介されています。

では、立ち上がって、
部屋の空っぽなスペースと
戦いなさい

そうすることで、
人間のマインドの
愚かさのすべてを知り、

味わうことができる

これは、例えば、地下室のような、
真っ暗な部屋でやれば効果的です。

その真っ暗な部屋の、暗闇と戦うのです。

部屋の空っぽなスペースと
戦いなさい

それはどんな感じですか?

そうすることで、
人間のマインドの
愚かさのすべてを知り、

味わうことができる

そのマインドの愚かさがわかりましたか?

その愚かさを味わってみてください。

そしてそれから、座って、
自分自身を笑いなさい

そんな空っぽな空間に対して、
拳を振り上げて、腕を振り回して、
その空っぽな空間、闇をやっつけようとして、
一生懸命に戦ってみて、

どんな感じがしましたか?

実際にやってみるといいでしょう?

汗をかいて、疲れるぐらいにやってみると
よくわかります。

そしてそれから、座って、
自分自身を笑いなさい

そして笑いが収まってきたら、
静かになり、
内側を探し始めなさい

ここからが瞑想です。

そうすれば、
あなたは深い神秘を
知るようになるだろう

その虚空は外側だけでなく、
 内側にもあるという神秘を

その虚空はどんなものですか?

どんな感じがしますか?

自分が戦っていた虚空とは
どのようなものだったでしょう?

そして内側にある虚空は
どのようなものですか?

その虚空(闇)に気づき(光)を
もたらした時、

その内側の虚空はどのようなものですか?

今日はここまでにします。

えたに