不満や問題に対処する、超簡単な方法があります。
気がつくと、な〜んだ、って思ってしまいますが、それがなかなかできないんですね。
できないには理由があります。
それは自分がマインドに支配されていると、この方法は使えません。でも、マインドが自分に従うようになっていれば、なるほどそうか、って思えます。
なので、昨日お話しした、マインドに支配されずに、マインドを使えるようになってから聞くと、「なぁ〜んだ、簡単なことじゃん」って思いますが、マインドに支配されている人が聞くと、「そうはいっても、その不満や困難はまず解決しないとなくならないだろう」って思うでしょう。
ロデオっていう競技がありますね。暴れ馬や荒牛にどれだけ長く乗ってられるかというようなことを競う競技ですが、アメリカやカナダなどでは人気の競技です。
牧童やカウボーイは元々は原野で野生化した牛や放牧地にいる牛を一斉に捕らえるて、集めた牛の焼き印押しや出荷などの作業をしていたのですが、ロデオはそのカウボーイ文化を背景に、自慢の腕を披露する遊びから始まったスポーツのようです。
マインドを飼いならすのもロデオに似たところがありますね。飼いならそうとするとかえって暴れたりします。
それはともかく、この不満や問題に対処する方法はOshoが瞑想キャンプで四番目の要点として話していることです。
これはある意味大切な要点です。
というのは、この瞑想キャンプはインドで開催されていて、しかも郊外の屋外で開催されています。
インドっていうところに行ったことがある人はわかると思いますが、行ったことがない人は、ぜひ行かれることをお勧めします。
日本の文化とは全く異なるところですので、その違いを体験すると日本のことがよくわかります。
日本は西洋化されてしまっているので、アメリカや西洋に行ってもそれほどギャップを感じませんが、インドに初めて行った時にはそのギャップに驚き、日本という国のことがよくわかりました。
マインドというのは、注意散漫で、少し目を話すと話があちこちに飛んでしまいます。
また話が脱線しそうなので、話を元に戻しますが、そのインドの状況を思い浮かべることができると、Oshoがここで語っている「あなたは、何らかの不満や問題を抱えているかもしれない」ということの意味がよくわかるでしょう、と言いたかったのです。
でも、インドを知っている日本人にとってはそれは「小さな問題や困難」ではないよな、って思いますが、まずはOshoの話を聞いてください。
そのあと、私の体験と解説を少し付け加えます。
「四番目の要点。
あなたは、何らかの不満や問題を
抱えているかもしれない
ーーそれに注意を払わないように。
小さな問題や困難を体験しても、
それに注意を向けないことだ。
わたしたちは娯楽のために
ここにいるのではない。」
人生には不満や悩みごとが絶えません。
そして不満や悩みごとに多くの時間を割いていたりします。
そうするとその不満や悩みごとが人生の全てになってしまいます。
でもOshoの解決法はシンプルです。
「何らかの不満や問題を
抱えているかもしれない
ーーそれに注意を払わないように。
小さな問題や困難を体験しても、
それに注意を向けないことだ。」
私はあるとき、日本でOshoの瞑想キャンプに参加したことがありました。
その時はOshoではなく、西洋人の古くからの弟子が日本に来てOshoの瞑想法や西洋のセラピーなどを教えに来ていたのですが、そこには百人あまりの人たちが参加して、山中湖にある、スポーツ合宿で使うような施設で朝のダイナミック瞑想に参加していました。
そこは百人あまりの人が入るといっぱいになるような部屋で、そこでみんなが激しい呼吸をしたり、カタルシスをしたりするので大変だったのですが、とりわけ呼吸のステージでは窓も締め切っていて、空気を吸おうにも「汚れた空気を吸いたくない」って思うような窒息感があり、部屋も暑いしで、終わった時に、グループリーダーに文句を言ったんです。
「せめて呼吸のステージの時には窓を開けてフレッシュな空気を入れて欲しい」と。
その時に言われたのは、「そんなことは大した問題ではない。空気は吸えるだろう。この瞑想法は新鮮な空気を吸うのが目的ではない」と。
その時は、「なんてサービス悪いんだ。もうちょっと環境に配慮してくれてもいいだろう。新鮮な空気を吸えるようにするのは当たり前だろう」って反発心を持ったのですが、でもそこでの要点は「わたしたちは娯楽のためにここにいるのではない」ってことだったんですね。
本当にその瞑想にフォーカスしていれば、そんな空気が少しキレイかどうかなんて大した問題ではないのです。
「小さな問題や困難を体験しても、それに注意を向けないことだ。」
注意を向けなければ、それはそのまま過ぎ去ってしまいます。注意を向けたことが大きく育ちます。
インドの瞑想キャンプの最中にもその環境で色々不満や問題があったとしても、そんなことに注意を向けるな。これは娯楽じゃないんだから、本当に大切なこと、瞑想にフォーカスしなさい、っていうことです。
小さな問題や困難を体験しても、そのことに注意を向ければそれは大きな問題や困難になってしまいます。
このことは人生に置き換えても同じです。
そこで問うべきことは、自分は人生で何を大切にしているのか?
ということです。
それが大切なことでなければ、それは小さな問題で、それに注意を向けなければ、それは過ぎ去ってしまいます。
今までの人生を振り返るとわかると思います。
結局いろいろ悩むことはあっても、今思えば大したことでなかったり、逆にそのような困難やチャレンジがあったからこそ、成長できたり、いい思い出になったりしています。
なので、少々の不満や困難があっても、それに注意を向けなければ良いだけです。
するとそれは過ぎ去ってしまいます。
「これもまた過ぎ去る」
これは私がよく使うスーフィーの瞑想の呪文です。
あなたも使ってみてください。
この一年、あなたにとってどんな一年だったでしょうか?
いろんな困難や問題が多くあったかもしれないですね。
そして今もそのような問題や困難を抱えているかもしれません。
「それに注意を向けないことだ。」
「これもまた過ぎ去る」
そして自分の大切なことにフォーカスしてそれを育てていきましょう。
それでは、この一年の最後の1日を、あなたの大切なことにフォーカスして、最高に楽しみましょう!
えたに