自分の欲望に気づく

今回は「欲望」についてですが、

ここで気をつけなければならないのは、

Oshoは欲望に「気づく」ようにといっているだけで、

それが悪いとも良いとも言っていないということです。

欲望に気づくことで何が起こるのでしょうか?

<Oshoの言葉>

自分の欲望に気づく

自分の欲望に気づくことが
できるようになれば

もし自分の欲望を
観ることができれば
奇跡が起こる。
すべてのことのなかの最大の奇跡だ。

自分の欲望に気づくようになった瞬間
どんな欲望も決して
満たされることはあり得ない

ということを、
簡単に見てとることができる。

           Osho

欲望について考察するとき、
Oshoネオタロットのカードを思い出します。

以前はこのカードを毎日引くことが楽しみでした。

まだ日本語版が出る前だったので、
英語の勉強にもなりました。

それはともかく、

そのタロットカードのなかに、

「魔法の乞食碗」というカードがあります。

これはスーフィーの物語なのですが、
それについて書くと長くなるので、
詳しくは書きませんが、

簡単にあらすじだけ言うと、

ある王様が、宮殿の前にいた乞食の
乞食碗に金銀財宝を入れると、
それらがすべて消えてしまいました。

不思議に思った王様が、
いったいどうして、
乞食碗に入れたものが全て消えてしまうのか?

とその乞食に聞いたところ、

その乞食碗は実は頭蓋骨(人間のマインド)
でできているからだと答えた、

というお話です。

実はその乞食は、過去生でその王様のマスターで、
気づきをもたらすために、乞食となって現れた、

ということなのですが、

それはともかく、

ここでは、その物語についての
Oshoの洞察を書いておきます。

この物語では、
欲望についてのエッセンスが語られています。

と同時に、欲望がある限り、
「今ここ」にいることができない、
ということがわかります。

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なにかを欲しがるとき、
あなたの喜びは
そのなにかに依存している。

もしそれが取り去られたら、
あなたは惨めになる。

それが与えられたら、
あなたはうれしくなるが、

その時だけだ。

それもまた理解されなければならない。
欲望が満たされたとしても、
あなたが喜びを感じるのは
いつも決まってその時だけなのだ。

それはあっという間に過ぎ去る。

なぜなら、
いったんそれを手に入れたら、

マインドはまたさらにもっとを、
なにか別のものを
欲しがりはじめるからだ。

マインドは欲しがることで生きている。

だから、マインドはあなたを欲望なしで
放っておくことはけっしてできない。

あなたに欲望がなければ、
マインドはすぐに死んでしまう。

それが瞑想の秘密のすべてだ。
            Osho

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Oshoは、自分の欲望を見ることができれば、最大の奇跡が起こる、

と語っています。

その奇跡とはなんでしょうか?

Oshoは次のように語っています。

世界には二種類の人たちしかいない。
大多数は影を追っている、

彼らの乞食碗は、
彼らが墓に入るまで
いっしょについてまわる。

そして、ほんのわずかの少数派、
百万人にひとりが、

追いかけるのをやめて、
すべての欲望を落とし、

なにも求めない――

そして突然、その人は
あらゆるものが
自分のなかにあるのを見いだす。」

           Osho

 

今日はここまでにします。

えたに