光明のすすめ

目覚めることが光明だ

Jagne Ka Naam Buddhatva  

これはヒンディ語の講話です。なので、インド人の人たちに向けて語られています。  

インド人の人たちに向けている語っていたときのOshoの講話と、西洋人たちに向けて英語で語っているときのOshoの講話は、それを聞いている人たちも異なるので、話の口調も異なっています。  

また、インド人の質問は西洋人の質問とも異なっています。そもそも、西洋人は「光明を得たとたんに死にたくありません」なんていう質問はしません。  

光明を得るという伝統もなく、そういう概念さえあまり馴染みのないものであろうからです。  

インド人には2500年の仏陀のときからの伝統があります。しかも「光明を得たとたんに死にたくありません」という質問がどこから出てきたかというと、あるときOsho は光明を得るというのはとてもショックなことでもあり、そのショックで脳の回路が焼き切れて死ぬこともある、なんていうことを話しているのを読んだことがありますが(ヒンディ語の講話?)、おそらくそういうふうな話を聞いての質問ではないかと推測されます。  

インド人は、こういうスピリチュアル的な質問が多かったりもします。

Oshoはそのような抽象的、スピリチュアルな質問に、非常に具体的に物語を使ってわかりやすく語っています。

<質問>
「光明を得たとたんに死にたくありません  光明を得て生きたいのです」

Osho
アナンド リチャ  
欲望がそこにある限り  

それがどんな欲望であれ  
どんな種類の欲望であれ  

光明を得たそのとたんに死にたくない  
光明を得て生きたいのだという欲望でさえ
 
欲望がある限りは 
光明を得ることはない  

だから安心しなさい  
欲望を超えているもの  
あらゆる欲望を超えているもの  

そういう者だけが 光明を得る  

欲望こそがあなたを縛っている  
欲望が鎖だ  
 
あなたの手にはめられている
鎖とはなにか?  
あなたの足にはめられている
足枷とは何か?  
何があなたを牢獄に閉じ込めているのか?  

どんな縄にあなたは捕らわれているのか?    
欲望の 情欲の 渇望の縄  

私はこうなるべきだとか  
あぁなるべきだとか  
これを成し遂げるべきだとか  
あれを成し遂げるべきだとか」  


その欲望とはどういうものなのかということについて、ここでOshoはアレキサンダー大王とディゲネスの物語を語ります。  

その逸話は人生のエッセンスを教えてくれています。誰もがアレキサンダー大王のようになろうとして、成功を求めて人生を生きています。

でも、そのアレキサンダー大王でさえ、得られなかったものとは?  
ある意味、誰もがアレキサンダー大王のように生きているようにも思われます。    

いつも、あることを先延ばしにして生きているのです。 ボートはすでに沈んでいっているのに、それでもなお、私たちはそれに継ぎをあてて生きようとしているようです。  

光明を得た後は 
生には意味はないし
死にも意味はない 
両者が消え失せる   

そしてそこに残るのは 
永遠の 存在   
そこには始まりもなければ 
終わりもない
」  

光明を得るのは   
生まれることもなく 
死ぬこともないと 知るものだけだ  
 
目撃者となって  
生は肉体に属し   
死もまた肉体に属すと   

私はただ その両方を越えると   
その両方を超越するものだと
見届けたものだけだ  
 
この超越に達したものだけが 
光明を得る
」     

ボートは沈んでいっている   
それでもなお 私たちは 
それに継ぎをあてようとしている   
ボートの穴を埋めようとしている
  
もしなんとかできたら 救われると   
たとえもし生き延びたとしても   
あなたの手に残る者は何かね?   

何生にもわたって 
あなたは生きてこなかったことか   
なんという長旅をこしらえて      
しかもあなたはそれを失い続けている
」  

ここでは誰も負け犬だ   
この勝負はそういうものだ   
  
勝つのは 
欲望から自由になった者のみ   
欲望の無益さを知り    
欲望のレースから 目覚めた者のみ   
欲望から離れた者のみだ   
そして 祈りへと没入したのみだ
  
目覚めなさい!
目覚めることが 
光明を得ることだ
     
生から目覚めなさい   
死から 目覚めなさい   
ただ 目覚めなさい

目覚めた者は   
生の究極の宝を見つける」   

ヒンディ語で語られている、初期のころの貴重なビデオです。

これは日本語の字幕が入っているビデオです。 日本語の字幕が表示されないときは、画面の下の歯車のマーク「設定」をクリックして「字幕」の言語を「日本語」に選択してください。 

今日はここまでにします。

えたに