今、どうして世界はこんなに悲惨な状態になっているのでしょうか?
そのことに答えてくれているOshoの講和があります。
「世界全体が悲惨なのはそのためだ。
誰もが愛されたい、誰もが愛したい。
だが、マインドが大きな障害となって、
あなたに愛することも許さず、
あなたが愛されることも許さない。
どのケースでもマインドが侵入してきて、
あらゆるものを歪め始める」
Osho
Oshoがここで語っているのは、
私たちはハートとマインドを持って生まれてくるが、
そのマインドがハートに反するように条件付けされてしまうが故に、人々が苦しむことになる、ということです。
本来、子どもは空っぽの脳(マインド)を持って生まれてきます。そのマインドはコンピューターのようなただの装置です。
ところが、「人間を誤った道に導くことに関心のある人びと」がいて、その人たちが、そのマインド(コンピューター装置)にプログラムを入力します。
そのプログラムが、私たちが受けてきている教育であり、社会に蔓延している情報です。
つまり、子どもは愛を求めるハートを持って生まれてきているのですが、
社会は私たちのマインドを、ハートに反するように条件付け(プログラム)してしまいます。
社会や企業にとって都合の良い人間になるように教育し、条件づけしようとするのです。
しかしハートは本来の自分自身であることを求め、愛し、喜び、歌い踊り、自由で、幸せであることを求めます。
そこで私たちは、社会に条件づけられたマインドと、本来の自分であることを求めるハートとの間に葛藤し、苦しむことになるのです。
Oshoはそのことを次のように語っています。
「マインドは計算はできる。
だが、歌は唄えない。
それらはマインドの
能力ではまったくない。
だからあなたは、
自分のハートである本性と、
自分の頭である社会とに
引き裂かれている。
そして、
確かにあなたは生まれる――
誰もが生まれる――
このふたつの中心を持って。
それが難しさだ。
そして、
ひとつの中心は空っぽだ。
より良い社会では、
それはハートに合わせて、
ハートに奉仕するように
使われるだろう。
そのときは、
それは歓びに満ちた、
大いなる生になるだろう。
だが、
これまで私たちは、
腐りきった考えを持った、
醜悪な社会に生きてきた。
彼らはマインドを利用した。
そして、
その影響の受けやすさは
そこにある――
マインドは利用され得るのだ」
これについてOshoの言葉をもう少し詳しく掲載しているページがありますので、それを読みたい方はこちら。
OAUのスクールがハート瞑想を重視しているのは、その私たちの本性のハートを思い出すためです。
そして、私たち自身の真実を見出すためです。
そして、この「ゾルバ・ザ・ブッダ クラブ」で、外側の真実を探究しているのは、
私たちのマインドが、いかに偽りに騙されてきているのかに気づくためです。
そして、私たちのマインドを真実によって、再びプログラムし直し、
ハートの真実、私たちの真実に従って、生きることができるようになるためです。
今日はここまでとします。
えたに